#26 南極の氷で作ったビール

前回のブログで世界で一番高価なビールをネタにしましたが、1リットル100ドルとインパクトに欠けるものだったので、再度検索をかけたところ、案の定、もっと高価なビールがありました。

 

"Antarctic Nail Ale"というオーストラリアのNail Brewingが2010年11月に発売したビールで、何と南極の氷を溶かした水を使用。そのせいか30本という極めて少ない本数しか生産されませんでした。しかもオークション形式での販売だったため、一般にはほとんど流通せず幻のビールとなったようですね。気になるお値段はオークションスタート価格が1本800ドルからで、一番高い落札価格は1本1,850ドル。落札者はオーストラリアの精神科医アンソニー・ダレルという博士だったとのこと。

 

ただこのビール、日本の調査捕鯨の妨害でその名を知られるようになった、オーストラリアの過激な環境保護団体、「シーシェパード」の活動をバックアップするためのもの。売上金はすべてシーシェパードへ寄付されているようです。南極の氷での製造、世界一高価なビールという話題性、限定30本という本数からも分かるように、シーシェパードのPRのために作られたことは明らかですが、残念というか、当然というか日本ではほとんど報道されませんでした。

 

ことの是非は別として、機会があれば飲んでみたい1本ではあります。

 

"Sea Shepherd" Captain Paul Watson and Psychiatrist Dr Anthony Durrell
"Sea Shepherd" Captain Paul Watson and Psychiatrist Dr Anthony Durrell
Antarctic Nail Ale sample. Official release November Thirty (30) bottles have been individually bottled.
Antarctic Nail Ale sample. Official release November Thirty (30) bottles have been individually bottled.
A packaged container of Antarctic ice water.
A packaged container of Antarctic ice water.


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