ビールを温めて楽しむ「ホット・ビール」をご存知ですか?
ビールは冷やして飲むのが美味しいとされ、真冬でも暖かい食べ物と一緒に冷たいビールを飲むのが一般的ですが、実は温めて飲むビールもまた格別なんですね。秋から冬に向けて、少しずつ寒くなっていくこの季節にぴったりの飲み物だといえます。
ビールは温めることで苦みが強くなりますが、この苦みは工夫によって抑えることができます。お薦めなのが、パッションフルーツ、ピーチ、ココナッツなどのフレーバーを加えたホット・ビール。どれも夏を思わせるフルーツの香りですが、冬の寒い夜に心も体もしっかり暖めてくれます。
ただちょっと手間がかかるのが難点で、それが嫌だという方は「リーフマンスグリュークリーク」を試してみるのはいかがでしょうか。その昔、ビール通が好んで飲んだ冬のビールを再現したという、リーフマンス醸造所の自信作です。
ビールは種類によって変わりますが、麦汁にした状態で通常1時間から1.5時間程度煮沸します。それに対し、このグリュークリークは90℃で12時間も煮沸し、その間にスパイスを投入します。スパイスはアニス、シナモン、クローヴの3種類。その後、スタンダードのクリークとブレンドされ完成です。
温め方は日本酒のようにお燗して飲むのが手間がかからずお薦めです。温度の低い時にはスパイスのシャープな香りが際立っていますが、温度が高くなるにつれスパイスとクリークの香りがバランスよくまとまってきます。温度は50~60℃が最も適しており、グリューワインによくあるような甘過ぎの感も無く、心地よい酸味のおかげで飲み飽きしません。 後味もバランスよく長く続きます。 寒い夜にぜひ飲んでもらいたいお勧めのビールです。
これからの季節、ホット・ビールと美味しいおつまみを一緒に楽しむもよし、ホットビール自体をエンジョイするもよし!是非自由なスタイルでホット・ビールをお楽しみください。
イタリアのビールというと一般的にはあまりなじみがありませんが、歴史ある醸造所も多く存在しています。その中でも代表的な銘柄といえば、“モレッティ”。現在はハイネケンの資本傘下にあり、世界中に安定供給されているので、ショップで見かけた人も多いのではないでしょうか。
初老の男性がジョッキを傾ける姿が描かれたラベルは、なんともいえない“味”を醸し出しており、モレッティの象徴として1942年から使用されているそうです。
香りは土っぽいモルトのような乾いた麦・草木の匂いがしっかり立ち上り、ホップのアロマと重なるようにわずかにハーブの香りが感じ取れます。味は強めの炭酸がのどに爽やかな刺激を与え、苦みも甘みもニュートラルといった、後味に雑みが少ないとても上品なビールだといえます。
イタリアンといえばワインですが、さすがイタリアの歴史あるビールだけに、ピザ・パスタ類にもよく合います。たまにはビールでイタリアンを堪能するのはいかがでしょうか。
1859年に創業されたイタリアで最も古い歴史を持つビールメーカー。
オーストリア帝国の文化的影響を強く受けている、フリウリ・ヴェネツィア・ジューリア州ウーディネで生まれ、現在ではイタリア全土で広く親しまれています。シンボルとなっている「髭を蓄えた老紳士」のラベルは、1942年からモレッティ社のビールのラベルに登場しています。
鎌倉御成通の店舗候補がどうやらダメになりそうです。
もともと不動産屋さんから来年1月いっぱいで空く店舗があるとの情報をいただき、実際に場所や建物を確認した結果、理想通りの場所だったので、即申し込みをしましたが、なんとその話を聞きつけたその二階にある美容室のオーナーが横ヤリをいれてきたのです。空くのであれば1階も自分の美容室にしたいと。そうなると大家さんも初めて会う、しかも素性も良く判らない一見さんよりは、付き合いのあるテナントを優先したくなるもの。結果、現在は美容室になる方向で動いているようです。
ビルオーナーの気持ちは分からない訳ではありませんが、「それってどうなんですか?」という気持ちでいっぱいです。確かに契約を交わしたわけではないので、何もいえないのですが、美容室、ビルオーナーそれぞれに「それはないでしょう」といいたいですね。
まっ、負け犬の遠吠えにしかなりませんが。
ということで、店舗探しを一からやり直すことになってしまいました。来年3月オープンがちょっと厳しい状況に...................
ドイツでも主流はピルスナースタイルですが、古くからの個性的なタイプのビールを造っている醸造所も未だ健在です。ケルシュ、アルトビールといったお馴染みのスタイルに加え、燻製香が魅力のラオホ、黒くて甘いシュバルツ、そして繊細な味が特徴のゴーゼなどの存在は、ドイツビールの奥深さを物語ります。
ドイツ北部の工業都市だったドルトムント、サッカー日本代表の香川選手の所属するチームの所在地としても知られていますが、そこのドルトムンダーはラガービールながら、通常のピルスやヘレスよりドライで強めです。工場労働者には人気があった銘柄ですが、今ではほとんど見かけなくなっています。
その他ラガーで見かけなくなっているものには、ケラービール、スタインビア、シュペツィアル、ロッゲン(リュービア)、ツォイグル(バイエルン北部の共同体で醸造)などがあります。その他にきわめて希少なものとしてゴーゼがありますが、これはウィートビールで塩とコリアンダーのフレーバーがあり、ライプツィヒと商品名の由来となったゴスラー周辺のみで販売されています。
(世界のビール図鑑、ネコ・パブリッシング刊より抜粋)
スモーキービール
バイエルンに隣接するフランコニアには、歴史ある美しい街、バンベルグがあります。ここが燻製風味のラオホ発祥の地です。そこではブナ材を使用してモルトを燻製加工し、ビールにスモーキーな味と香りを与えますが、これが印象深くて癖になるラオホの特徴です。味が濃いめの料理やサーモン・ハムなどの燻製料理に合います。
ダークビール
ドイツのダークビールには、シュバルツとデュンケルの2種類があります。シュバルツは絶滅寸前でしたが、旧東ドイツのチューリンゲンで息を吹き返しました。漆黒の風味良好なビールで、モカコーヒー、バニラ、焼き菓子の香りがします。
バイエルンデュンケル
デュンケルの中でもバイエルンのデュンケルは濃い赤茶色なのが特徴です。典型的な例はヴェルテンブルガークロースターのバロックデュンケルで、ボディがしっかりとしたチョコレート風味とココアのテイストのビールです。
数あるベルギービールの中でも、特徴的なビールといえば「トラピストビール」ではないでしょうか。トラピストビールとは「トラピスト会修道院で造られているビールのこと」で、醸造所はベルギーに6箇所、オランダに1箇所の計7箇所あります。基本スタイルはアビーエールで、日本ではオルヴァル、シメイがよく知られています。
■ ベルギー
Orval オルヴァル(Notre-Dame d‘Orval オルヴァル修道院)
トラピストビールのシンボル的存在の「オルヴァル」。20世紀初頭のアールヌーボーのスタイルで、瓶もグラスも含めすべてが美と平和を念じてデザインされているという。遺跡は見学可だが、醸造所は不可。
Chimay シメイ (Notre-Dame de Scourmont スクールモン修道院)
1861年よりこの地で修道士がこの地で醸造していたが、ルーベン大学で近代的な醸造方法を学んだテオドール神父によって、トップのトラピスト醸造所となった。
Rochefort ロシュフォール (Notre-Dame de Saint-Remy サンレミ修道院)
醸造開始は1900年からだが、ビール瓶にラベルを貼るようになったのは、1998年から。規模は小さいが研究開発を怠らず、高品質のビールを造り続けている。その特徴は、すべてのビールは一つのレシピをもとに、製品ごとに少しづつ変えて造られており、他のトラピスト醸造所と同様に、生産量は限られている。
Westvleteren ウェストフレテレン (Saint-Sixte シント・シクスタス修道院)
説明不要なほどに有名な醸造所。ウェストフレテレンのセント・シクステュスは、別格の存在といわれている。ビールの販売は電話予約のみで、まるで神への祈りの間に造られているかのように、生産量が限られている。
Westmall ウェストマール (Abadij der Trappisten - Malle ウェストマール修道院)
修道士が醸造を開始したのが1836年、ゲートでビールの販売を開始したのがその20年後。建物自体は古いが、修道院醸造所では最も近代的な設備を誇る。アビーエールのお手本ともいえるビールを「ダブル」「トリプル」として販売。
Achel アヘル (Sint-Benediktusabdij ベネディクトゥス修道院)
1998年に84年間の休止期間を経て、醸造を再開。パブ併設の醸造所として運営され、多くの旅行者やサイクリストの来訪を受けている。
■ オランダ
La Trappe ラ・トラッペ(Abdij Koningshoeven コニングスホーヴェン修道院)
ベルギー国外にある唯一のトラピスト醸造所。ビール醸造をはじめたきっかけは、新しく修道士を入会させる方法として、バイエルン地方でのビール販売を始めたという。ビール醸造は今でも修道士の管理のもと、修道院の敷地内で行われている。
山梨の富士桜高原麦酒は、【ジャパン・アジア・ビアカップ】13年連続入賞という実績からもわかるように、日本屈指のクラフトビール醸造所だといえます。その中でも僕が特に気に入っているのは「ラオホ」。
「ラオホ」とはドイツ語で燻煙という意味。モルトを乾燥させるときにスモークすることで、独特の味と香りを造りだす製造法からその名がついたようです。中部ドイツの世界遺産にも指定された美しい街、バンベルグがその発祥の地で、今も昔ながらの伝統的な製造法でラオホビールは造られています。
そしてその製造法をそのまま日本で再現し、造られたのがこの富士桜高原の「ラオホ」。本場バンベルグにも勝るとも劣らない出来映えに、多くの人が一度飲むと癖になると答えるほど、その味は個性的だといえます。グラスに注がれた瞬間に香るわずかな燻製香と、ほろ苦さの中にカラメルのような甘さがミックスされた独特の味、そしてそれらが口中に広がりその余韻を楽しむことが、ラオホの最大の魅力だといえます。
このビールに合う食べ物はやはり肉料理。またその製造法からも推測されるように、スモークサーモンや、燻製ハムなども相性抜群です。
一度飲んだら忘れられない「ラオホ」、一度お試しになってはいかがでしょうか。
悪魔のビールとして名高いベルギーのデュベル。その魅力は何と言ってもクリーミーな泡立ち。グラスに泡の比率が1:1ぐらいになるように泡を立て、そのフワフワ感を堪能しながらの飲み方は、他のビールでは味わえないデュベルならではのもの。さらに一口飲んだ後の鼻腔を抜けるホップのスパイシーで爽やかな香りと、舌の上で感じられる麦芽のふくよかな甘みが、絶妙といえる味のハーモニーを奏でるといわれています。
残念ながら僕の鈍感な味覚ではそこまでは感じることはできませんが、とても繊細でまろやかなベルジャン・エールで、食前、食中、食後どのタイミングでも楽しむことができます。特に肉料理との相性がよく、「鶏胸肉のロースト」や「豚肉の生姜焼き」などがお薦め。
このデュベルはエールビールの魅力に目覚めるきっかけとなったビールで、数あるベルギービールの中で一番好きなビールです。
デュベル・モルトガット醸造所
1871年、ヤン・レオナルド・モルトガット夫妻により、ベルギー・アントワープ州に設立。デュベルは当初ヴィクトリーエールの名で売り出されていたが、試飲会で近所の靴屋の主人が「このビールはまさに悪魔だ」と評したことで「悪魔」を意味する方言、“Duvel”がそのままブランド名になったといわれている。
ボジョレー同時解禁 “麦のワイン el Diablo”
蜜のように濃厚。官能的喉越し。
バーレイワインはビール4大大国の1つ、イギリスを発祥とするビールのスタイルの名前です。その昔、寒冷な気候でブドウの栽培ができなかったイギリスが、お得意のビールでワインに対抗してつくったのが、このバーレイワインと言われています。
“ワインに対抗してつくられた”という通り、バーレイワインの特徴は、以下2点です。
1.ビールでありながらワイン並にアルコールが高い
2.ワインと同じように月日を経て熟成していく
原料は通常のビールと同じ、麦芽とホップと水のみ。通常と違うのはその使用量の多さと、熟成にかかる時間の長さです。ビールはアルコールの高いものを造ろうとすればするほど、より大量の材料、より長い熟成期間が必要となります。 ビール会社にとってその負担は楽なものではなく、日本でこのスタイルのビールを造っているビール会社はわずかです。
(以上、サンクトガーレンの公式HPより)
ボージョレーと同時解禁、限定6,000本販売というところに、サンクトガーレンのプライドというか、バーレーワインに対する思い入れを感じることができます。
ただ残念なことにこの"el Diablo"、飲んだことがありません。したがって味に対するコメントはできませんが、名前が示す通り悪魔(Diablo)的なビールなのでしょうか?
今年こそは飲んでみたいと思っております。
飲食店の開業に必要な資格として、「食品衛生責任者」があります。これは各都道府県が実施する食品衛生責任者養成講習を受講すれば、誰でも取得できる資格で、早速東京都の食品衛生協会が主催する講習会に参加してきました。
申し込み方法は、まず食品衛生協会のホームページで講習会の日程を確認し、希望する日程を所定の申し込み用紙(ホームページからダウンロード)に記入し、返信用封筒(返信先の住所氏名を明記、80円切手貼付)を同封の上、協会宛に郵送します。そうすると約一週間ほどで、受講票が送られてきます。受講料は1万円で、講習会当日に受付で支払います。
さて講習会の内容ですが、全部で3つにわかれ、第一部が「衛生法規」、第二部が「公衆衛生学」、そして第三部が「食品衛生学」。いずれも食品衛生法のなかから、資格取得に必要な部分をピックアップし解説していくという流れです。講義時間は全部で約6時間、一番難しいのは、こういっては何ですが眠気との闘いでした。
あと最後には簡単なテスト(全問不正解などよっぽどのことがない限り、不合格にはなりません)があり、その日のうちに資格が授与されます。
講習会を受けてみての感想ですが、やはり一番気をつけなければならないのは食中毒。ちょっとした不注意から食中毒というのは発生するものだと、改めて気づかされました。
衛生管理というのは、飲食業を営む上での基本であり最優先事項だということを肝に銘じた一日でした。
ビールは世界中で最も愛飲されるお酒です。
そのスタイルは実に多種多様で、ブランド・銘柄は一万以上もあるといわれています。
そんなビールの魅力を、改めてじっくりと味わっていただくことを目的に、
「クラフトビアハウス ラッシュ・ライフ」は新しくオープンします。
美味しいビールを飲みながら、一日の終わりを締めくくる。
そして明日から始まる新しい時間を、新たな気持ちで迎えるべく、さらにもう一杯。
人それぞれにいろんな思いを抱えていますが、それを一日の終わりとともにリセットできる場所、
そんな場所になれることを目指していきます。
私たちが愛してやまないクラフトビールの魅力を、少しでも皆様にお届けできたらと思っております。
どうぞよろしくお願いいたします。